2021.09.25
残暑も有りますが、朝晩は秋の香りが哀愁を感じさせますね。
皆様ごきげんよう、新井です。
今回は建築の永遠の課題と言われる雨漏りについてのコラムです。
長くなる事必須なので何回かに分けます。
『雨漏りは建築の永遠の課題です』
昔誰かがそんなことを言ってました。
人間が洞窟に住んでいる時から外に出て、
地上に住居造り始めてから数千年経ち、科学技術が高度に発達した現在でも、
建物の雨漏りは起こり続けています。
設計者、建築家、建築技術者は誰でも、最初から雨が守る建物をつくろうとは考えていません。
それでも、尚且つ、雨漏りが起きるのは何故なのでしょう。
恐らくそれを突き詰めていくと2つの見込み違いにたどり着くはずです。
①雨水が考えていなかったような動きをした。
②止水性、防水性を期待していた箇所に予測していなかった欠陥が生じた。
①の見込み違いは、こんなところまで雨で濡れると思わなかった、
こんな水の流れ方は考えていなかった、
こんな量になる筈ではなかった、というものです。
回るはずがないと思っていたところに水が流れてきたり、水の存在は予期していたものの、その量が予想をはるかに超える上回るものだったりすれば、雨漏りに繋がることは当然です。
どうして①のような見込み違いが起きるのか、、、
壁や屋根面の水は上から下に流れる事は当然ですが、常に均等に平均に広がり、下に流れていくわけでは有りません。
寧ろ、筋状に集まり不規則に蛇行しながら流れる事の方が多いのです。
建材、部材の表面を流れる雨は部材面の微細な角度の変化や濡れの力、濡れ方によっても表面から離れず下流に進行し続ける傾向があります。
その結果、入角部、隅角での回り込みや這い上がりの現象が起きます。
目地や重ねに入り込んだ水は常に隙間を満たしているわけではありません、
空気や埃も入り込み、季節の温度差などにより水の中に気泡が発生し部材を痛めることにもなります。
また、屋根、壁の形状を考慮して雨樋を計算し雨水を処理しますが、
樋内部、内樋に枯葉や落ち葉、ゴミが排水溝を詰まらせオーバーフローしてしまうこともあります。
そうならないために雨仕舞いと防水でしっかりと対策、処置します。
長くなりましたね。
②についてはまた次回にしましょう。
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朝晩は過ごしやすくなりましたね
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